Vol.2◆地獄に住む天使
1週間の入院生活も終わり、ようやく家に帰ってきたけど、
産後しばらくは実家に帰る事になっていたので、子供と自分の荷物をまとめて夫と帰省
(・・・と言っても、車で15~20分程度の場所)。
実家の私の部屋は汚く、とてもじゃないが人の住むような所ではなかったのに、
この2、3ヶ月前から少しずつ父親が片付けてくれていたらしい(親父、ありがと♪)。
何とか、私と子供の寝床をつくって、しかも、布団とファンヒーターまでかって用意していたようだ。
きっと、私の為でなく孫のため・・・とか思って買ったようだが・・・。
ちょうど、年末年始にかけて実家に戻ったので、
「これはきっと、美味いものが食えるはず・・・」と期待していた。
それから年末年始と言えば、お笑い好きの私としては”TVを見る”という一大イベントがあるのだ。
実は出産前から、TV雑誌を買いあさり、蛍光ペンでチェックして、見るのを心待ちにしていた。
さすがに入院中は見れなかったので、どうしても見たいものを夫にビデオで撮ってもらって、
後で見ることにしていた。し・か・も、子供の事を忘れて・・・(苦笑)。
最初の2日間ぐらいは別に何ともなかった。そして、大晦日。大晦日からは特番のオンパレードで、
一番見たいTVがある。どぉーしても見たいTVがある。
ものすごぉーく・・・もういっか・・・が、しかし、赤ちゃんという人間はわがままで、自分勝手・・・。
「かーちゃん、腹減ったーっっ」
「かーちゃん、うんちーっっ、おしっこーっっ」
とそう言ってるかのようにギャーギャー、ピーピー泣く。ひたすら泣く。
これでもかと言わんばかりに泣く。まだ慣れない手つきで抱っこしてあやす私。
すると「えっ、えっ、えっ」と言って、体を左右によじる
(「お前は鳳啓介かーっ」とツッコミを入れたくなる・・・)。これを2、3時間おきにする。
特に夜中に起こされるのがきつい。病院にいた時は夜中、助産婦さんが面倒見てくれて
いただけに、夜中の授乳とおむつの取り替えはこんなにきついものだとは思わなかった。
おかげで見たいTVは見れないわ、睡眠不足で貧血になるわで、もうバテバテ。
だけど、ここは実家。父親と夫が交代で世話してくれたおかげで
私の負担を少し減らしてくれてとってもありがたかった。眠ってる我が子の顔をそっと覗くと可愛いものだ。
やっぱり、母親ってみんなそう思っているに違いない。
毎日地獄のように泣く日々にひとつの輝く天使のような寝顔。
きっとこれがあるから、子供を育てることが楽しくなるんだなあと思った。
そしてもうひとつ・・・「寝た子を起こすな」と言う教訓が出来た。
1999年1月21日 00:00
息子編

